おいしい求人は要注意

経験はなかったのですが、事務職につきたくて、仕事を探していた時期がありました。今となれば無謀だなと思うのですが、正社員を希望していました。しかし、やはり経験者の方には構わず、不採用の日々でした。そんな時に出会ったのが、一枚の求人票でした。

「初心者でもやる気のある方を求めています」という一言が添えられていました。職種は一般事務、求人票からは福利厚生もしっかりしているという印象を受けました。ただ仕事内容は事務としか書いておらず、試用期間有りともありましたが、それ以上詳しい事は書いてありませんでした。それでも、ダメ元で応募をし、面接の時に働きたいという気持ちを前面に出して話をしたところ採用をされ、私の事務職デビューが決定しました。

面接時に会社側から、仕事に関しての説明は一切なく、ただパソコンをどのくらい使えるかだけは確認がありました。なので、私もすっかり事務の仕事ができると思っていたのですが、入社してみると全く違う状態だったのです。

1.都合が良い時だけに使われる「なんちゃって事務」

入社したのは、地元の建築系の会社でした。そこで私が配属されたのは、事務所、ではなく設計に関係する部署でした。それから、私の図面とにらめっこする日々が始まったのです。最初は面喰いました。求人票と書いてあることが全然違うじゃないかと思いました。

でも、図面を見る仕事はとてもやりがいがありました。資格は得られませんでしたが、確実に自分のスキルになったと思っています。ということで、こちらの仕事の方が私にはずっと向いていたので、結果オーライと言うべきだったのでしょうか。しかし、むったりと自分の仕事ができるわけでもなく、朝は事務所の掃除、事務所が手薄になれば電話番やお茶くみに駆り出されました。

ある意味、都合が良い時だけのなんちゃって事務職という感じでした。電話のとり方も教えてもらえず、他の人の受け答えを見ながらそれを盗み、自分の物にしていきました。

2.福利厚生が充実なんてウソ

働き始めて、1ヶ月、初めての給料を頂き、2ヶ月3ヶ月…いつの間にか試用期間も過ぎていて、違和感を感じ始めました。いつになっても、福利厚生の手続きについての話がないのです。給料からは全くひかれていません。あまり面倒なことは起こしたくはありませんでしたが、意を決して事務所の上の人に聞くと、そろそろ手続きをするとのことでした。

これっておかしくありませんか?

基本福利厚生というものは、入社した時点で加入すべきものなはずです。しかし、試用期間があったので、その後かなと思っていたので私も試用期間を過ぎるまで黙っていたのですが。個人経営だったので、そういう所がなあなあだったのでしょうか。もし、そのまま黙っていたら、はぐらかされていたかもしれません。事実、私の後に入社した方は、福利厚生に関しては加入がないと言われたそうです(求人票には、しっかり福利厚生はあると書いてあったそうです)。

私の中で福利厚生の充実は絶対的な条件だったので、もし加入できなかったらその時点で辞めていたかもしれません。 事実、前出の方はすぐ辞めてしまいました。

色々と不満があったのも事実ですが、仕事は自体は好きでしたし、頑張っていると上司が見てくれているのを知っていたので、残業代が微々たるものしか出なくても、夜中までの残業も頑張りました。でも、会社の事情で2年程で退職に至りました。

このことを経験して思ったことは、おいしい印象の求人票は疑った方がいいということです。もちろん、それなりにちゃんとしている会社もありますが、みんながみんなそうではありません。もし、友人・知人や周辺の方に意中の会社に勤めている方がいるのならば、その会社の様子などを聞いてみてから検討する事をお勧めします。